グレーゾーンとは適応力のつまずき

知的な遅れや明らかな障害が無いのに、発達が気になる『グレーゾーン』として表現されてきました。

現在では『発達障害者支援法』によって定義されておりますが、グレーゾーンの子供に共通しているのが『その時・その場の状況に合わせた行動』→適応力のつまずきだと考えます。

 

その、理由を見つけて行く作業→根幹の解決、その特性との共存を目指していきます。


4つの診断名

  1. コミニケーションスキルのつまずき→意思疎通能力や他人の意図解決、自己表現のつまずき→アスペルガー症候群→自閉症の一群に含まれ、社会性、想像力、対人関係に不具合→触覚防衛、そのほかの感覚防衛、ボディーイメージの未発達など
  2. 生活行動面のつまずき→生活行動面、注意力、問題解決能力など→注意欠陥多動性障害(ADHD)→注意の集中、持続力の欠如、衝動的な行動→触覚防衛、そのほかの感覚防衛、バランス感覚の低反応、ボディーイメージの未発達など
  3. アカデミックスキルのつまずき→基礎学力、聞く、語る→学習障害(LD)→読み書きや計算、思考能力、物事の推理力→バランス感覚の低反応、ボディイメージの未発達、不器用
  4. モータースキルのつまずき→運動調整面、全身運動、手先の器用さ→発達性強調運動障害→全身の動き、手先の動きなどの調整→バランス感覚の低反応、ボディイメージの未発達、不器用

感覚統合療法とは

私たちは、字を書いたり、人の話を聞いたり、友だちと遊んだりするときには、いろいろな感覚情報を脳が無意識に処理しています。感覚には、

固有感覚(身体の動きや手足の状態)、

前庭感覚(身体の傾きやスピード)、

触覚(触れる感覚)、

視覚(見ること)

聴覚(聞くこと)

などがあります。これらの感覚を、整理する脳の働きを感覚統合といいます。

 

例えば、字を書くときは、ノートに書いている文字を目で追いながら、指先の動きの感覚や触覚などの感覚を上手く感じることが必要です。このような感覚の“感じ方に歪み”があると、字を書く動作はとても難しくなります。

 

鬼ごっこをするときは、友だちを目で追う、自分の走っているスピードや友だちとの距離感を感じるなどいくつかの感覚情報を無意識に処理しています。意識せずそのようなことができて初めて楽しく遊べます。いくつかの情報を正確に処理できないと、適切な行動がとれず、みんなとのズレが生じることになります。

 

感覚統合療法とは、このようなひとりひとりの「感覚の感じ方」に着目します。

子ども達が「好きな感覚」「必要としている感覚」を遊びを通してたくさん提供したり、「苦手な感覚」を少し軽減したりするなど、感覚面に配慮した環境の工夫を行います。

感覚統合についてさらに詳しく

 

発達みかんの木の取り組み

●スケジュールを自分で決め、行動していく(待つ行為は自己抑制で、前頭前野を刺激します。タイマーを使った行動は、時間を使った空間認知を促します)

将来、衝動を前頭前野により制御を目指します

●興味・報酬を利用することにより、同じワークをしても、より自己報酬神経群にプラスな刺激を

(ポイントカードを利用する場合もあります)米国で論文の出ているABA療法を参考に独自メゾットで個々に合わせて利用しております。

●勉強机でするワークを個々に合わせた形で作成。就労に向けて決められたことをしていくことももちろんですが、斜め線を引く、地図を描く、はさみで決められた形を切っていく、ブロックを写真どおり、つくるなど、個々に合わせたものを用意いたします。(ワークには、狙いがあるので自分のお子様に用意したワークはなぜ出しているのか?気になったときはスタッフに相談あるのみ!)

●感覚統合遊具によりA10神経群・前頭前野を刺激していきます

▼トランポリン(いろいろな面で効果が高いですが、体幹ができ、背筋が伸び目線が水平になること・・これはすべての行為、見る・書くなどにまで、すべてに影響します。)

▼チューブスイング

▼ボールプール(感覚刺激)

▼マット運動

▼平均台

▼ゆらゆら平均台

▼スイング器具

▼キャッチボール

キャッチボールは手足の動き、眼球運動、ボールの着地点の予測、相手の動きを観察することなど、非常に脳に活発な刺激を与えます。

保護者の方には、ぜひご家庭でも、子供とキャッチボールをしてあげてください。※子供によって、風船・柔らかい大きいボール、小さいボール、ブツブツボールなど変えてあげると良いです。自宅での遊びの中でも、目がボールを追って無いなど、細部に気づきがありましたら、スタッフに教えていただけると幸いです。

その小さな信号から、個々の弱点・強み等合わせて療育項目を改善していってます。

▼ボルダリング

など

●視覚支援や構造化

個々の特性に合わせて視覚支援や構造化を行います。

 


本事業をはじめるきっかけになった一つであり是非見てもらいたいビデオ

 

 ≪テンプル・グランディン 自閉症を語る≫英語バージョンです。

日本語字幕付きの見方は下部に記載します。

 

 【内容】

子供の頃に自閉症と診断されたテンプル・グランディンが、彼女の脳の働き方について話­します。彼女の“絵で考える”能力が、一般的な脳が見落としがちな問題の解決に役立つ­と言います。世界は、自閉症の領域にあるとされる人たち-視覚型思考者、パターン型思­考者、言語型思考者や全ての風変わりな天才達-を必要としていると訴えます。

【管理者より】

 NHKのスーパープレゼンテーションで上記≪テンプル・グランディン 自閉症を語る≫はアメリカのTEDというプレゼン番組での内容です。

この番組を見ると、自閉症の特性を生かした可能性を感じました。

自分が電気屋の営業マン、職人、パソコンの先生としてやってきたこと・・・自分の周りの友人たちの職人の技術に触れる機会を作ることが出来れば・・・

自分たちが出来なかったレベルのことが出来る子が出てくるのでは・・・普通に働ける可能性が出てくるのでは・・・と本気で思っています。

すぐに、可能だとは思ってませんが、感覚統合療法を基盤にいろいろな機会をつくっていきたいと思いますので、ぜひ

このサイトを見ている利用者の保護者さま、私の周りの方。

子供たちのために、稼いでいるプロの職人技術の基礎を講習していただけるかた。

ボランティアとしてご協力していただけるかたは是非ご連絡ください。

 

【日本語訳の見方】

スマホやタブレットで(アンドロイドで確認しました)

プレイストアから『TED』アプリをインストール

そのあとアプリ内で『テンプル グランディン』を検索すれば無料で日本語訳のビデオをみれました。

 

IPHONの方はAPPSTORから行けば同じに行けると思います。